「せつぼうのはざま」/玉兎
 

となりの、しばは
あおい、というけれど

いくつになっても
いいなぁ、いいなぁ、と
たにんをうらやんでしまう

てのなかには
たくさんのしあわせを
だいているというのに

わたしはなぜ
こんなにも、どんよくなのだろう

わたしはなぜ
こんなにも、あせっているのだろう

わたしはなぜ
こんなにも、わがままなのだろう

わたしはなぜ
こんなにも、
みにくい
わたしさえいつまで
だいているのだろう

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