「いたみをしっているあしあと」/
玉兎
あのときより
たくさんことばをしって
いたみもしって
やさしさもしって
なのに
すべてを
あなたにじょうずに
つたえる
すべがなくて
よるのおとを
ききながら
ひやした
しじま
だきしめて
のりこえても
なお
あしあとをたどるばかり
戻る
編
削
Point
(8)