このにぎやかな孤独に/ゆったいり
 
ねぇ星空というのは無数の瞳だ

きみの瞳にぼくはいない
ぼくを通してきみをみている

あの星はなみだをたたえてまたたくんだ

君の瞳のその奥の
ゆらめく悲劇を知ったとき
ぼくはひどく罪を感じた

ねぇどれだけ清らかなうでなら星に届くだろう

君とぼくの手ふれあうと
離れてないだけ孤独を感じた

星たちはひどく孤独だろうね

やめてくれよ
そんなふうに微笑まれたら
君を信じてしまう

ぼくらは星の光しか見えないから

僕と君だから
ぼくとぼくでもなく
きみときみでもないから
分かり合えるはずもないんだ
ないんだ
ないんだよ

でもそう、似てるから、星の心の近くに想える

分かり合えないから
そう、きみは言った
分かり合えないから
そう、通じ合うんだって

こころが空に昇れるならば

なみだをたたえてまたたく瞳が
だれかと通じ合えるなら

この賑やかな孤独にカンパイ

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