タイムマシーン/モリマサ公
 

元気よくそらにむかって
目玉たちは落ちてゆく
音のする方向へ飛ぶことに
慣れてしまったからだから
重力のための
地図が
まぶしく
ひろがって

孤独で透明なタイムマシーンが
爆音できえていく

意味のわからない記号てきな
やさしぃ
「なんでだろう」
何本もの地平線を埋め尽くす
「どうしてだろう」

ガラス窓はどこまでも平等
目をつぶればうらがわを
よこぎってく
エキシビジョン
ほうき星
つめたくてあたたかい地球

まっさおに流れてる
天の川で
おぼれながら
コミュニケーション能力を問いつづけ
軽くしぬ

わたしたちに
名前なんかな
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