若葉の候、完全な男の子について/伊織
空から突然好きな子が降ってきた
そうね
ちょうどこんなよく晴れた日
ところがそれが
聞いてよジーザス
好きな子には彼女がついてきた
紛らわしいことしないでほしいわ
それはさておき
来る日も来る日も
好きな子をあたし育ててた
受け止めちゃったんだもん、しょうがない
彼女は昼間はいないから
できるだけ さりげなく
ハートの肥料を忍ばせて
すると好きな子は朝露をくれた
「似合うかな、と、思って。」
きらりと光った虹の七色が
あの子の髪に反射して消えた
問題はね
ここからなの
あたし
少しづつ狂いはじめた
コーヒーに砂糖を入れ
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