永遠/草野大悟
あるとき、僕は永遠に出会った。
それは、とてもとても生意気な瞳をしていた。
永遠はあなたには永遠に訪れない
そう断言した永遠の瞳は
残酷という光を帯びていた。
僕の永遠は君なんだ!
そう叫びたかった
でも永遠が気持ち良さそうに
風に吹かれながら昼寝をしていたから
僕は叫ぶのをやめた。
アベノミクスという
アホノミクスが
どこから見ても、誰が見ても
崩壊することは自明の理なのに
この国の大衆と呼ばれる豚は
そんなこと気付かない、そう信じて
具体性の伴わない選挙向けの成長路線だけを繰り返している。
世界中の国が
この提唱者は、ただの操り人形だ
と気付いているのに、だ。
この国は絶望を指向している。
あの国の指示の下に。
この国は僕らの永遠を刈り取る。
あの国の指示の下に。
空豆が空を忘れたその日
僕らは
彼らが忌み嫌う永遠という大きな旗を打ち立てる。
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