波紋/
石川和広
窓が暗いからって
ざ
窓が暗いからっつって
ざり
カーテンがにやりと
せせらう花瓶に
砂があたりに
散らばってるからって
う
う
はいずりまわり
濡れている君の下肢
が
黄色くとがっていて
へ
君は
霊長とは異なる美だ
水辺をついばむ
泥が塵
言葉の溢れ出した
僕は
かかか
水を何度見ただろう
羽ばたくものよ
足元から
引く息を湖面に
置く
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