17さいの夏の日はやっぱ無味だよねわらい/ざらざらざら子
 
しょくぶつえんで待ってるねってトモヒロくんにメールしてから、リップクリームをいじくって遊んでた、半透明の、わたしこんなことばかりしてる、ゼリー状の、誰にも真似されたくなくて、真似しちゃったりぼんのむすびかた、しびれた生活のせんたんが鬱陶しいから、むすんでほどけないようにしたいねって、新興住宅地の庭に咲いてるぴんくとか黄色とかしろいろのバラの花びらごっそり摘み取ってポシェットにしまいこんで、舌をだしてみたりして、これはわたしからのメッセージ、地平線が好きでした、とてもかなしいです


消え入りそうな約束が受信ボックスの中で腐りかけてる、音と感触


しょくぶつえんで一緒に死のうぜってトモ
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