モナリザ/快晴
 
男が一人
過去を闇に弔うように燃やしてる
空からは舞い落ちる人々
幸せは降ってはこないけれど

昨日、私は死にました
たった20余年の短い人生
明日からは新しい名前で生きていこうと思います

モナリザはいつも笑ってる
今にも泣き出しそうな顔つきで
どこかで見た様なその表情は
あの日の母の顔でした

永遠を一瞬に焼き付けようとするのが絵画なら
一瞬を永遠に焼き付けようとするのが詩

変わらないものなど無いと
知ってしまったのはいつ頃か
あの時から私は自分だけの
どこにもない言葉を探し始めたのです
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