ハローセンチメンタル/M?lodie
取り込んだばかりの布団に顔を埋めると
遠い過去の匂いばかりがした
カーテンを半分だけ広げて窓を開けると
もう夏の匂いがそこまで来てた
不意打ちのように思い出すメロディー
口ずさもうとしても歌詞は喉に詰まって
あの日飲み込んだままの涙と
飲み込みそびれた感情ばかりが
はためいてカーテンの隙間から逃げていく
遠くへ来てしまい過ぎた
遠くまで行き過ぎた
こんな遠くまで生きてしまった
あの日以上に
あなたの歌を想うことなどないと思っていた
あなた以上に
誰かの歌を想うことなどないと思っていた
私以上に
あの日のメロディーを想う人などいないと
そんな夢物語ばかりを追って
またどこまでも青い夏が
私の背中を蹴りつけて追いたてて来るから
もう一度
せめてもう一度だけ
その声を聴きたいとつい
まるで昨日のことのように
振り向いて笑いかけそうになる
ハロー
その声の行き先は誰も
知らないままでいい
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