風合い/梅昆布茶
 
ちりじりになった自分をまた集めそれも自分かと問う日々さ

大局の見えない眼でもね生きてきたでもねちりちりと良心が病む

風合いが善かれと思い探し出すこの懐の狭い生き様

無頼派に憧れ生きて半世紀もう半世紀も子を育てる

生命の姿は様々虫にだって教わっているさ今も明日も

人から見えないデリケート抱えながらも顔が赤らむ

完璧な生き方はできないが保護色ではない自分を感じるそれでいいと思う

ろくでなしふたことめには余り物今世のよすがと粋がってみる

欠片を補ってゆく生き方もいいのかと思う今日この頃

ふんわりと風に乗ったらそれでいいそのままの姿で生きてゆく

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