James Blake/草野大悟
James Blakeが
海のむこうからとつぜん
ちいさな家のちいさな二階にやってきて
とつぜん、という音を奏でだしたから
多少の大いなる戸惑いをもって俺は
エンゲル係数を詩産してみようか、と
おもいたったのだ
詩産は死産
そう おおくの大多数が合唱し
おおくの大多数が票を入れ
死産が
3年だっこ、と
これも突然叫び出したりするから
もういけない
James Blakeの住む国が
どこにあるのか
俺はとんと知らないが
彼の歌が
死産を
熾烈に否定し
生産を叫んでいることだけは
わかる
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