いつか帰る場所/LEO
 
遥か彼方の水平線は
冷たい冬の空にとけ
薄雲の光る中に
青さも白く霞む

寄せる波の音を聞きながら
どこかに
懐かしさを覚え
元始の記憶なのか
あるいは
胎児の記憶なのか

いつか
ここへ帰るのだと
波の音が呟くように
穏やかに寄せて
最期に
恐れることなく
ここへ帰るのだと

遠い先か近い先か
その時まで
自分の足で
しっかり大地
踏みしめよと
 


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