愛おしい永久/狩心
 
り止まない歓声の 感性 しじまに揺れ
唇の色を失っていく 何事も吸い込んでしまう セイの呪い
仏々と煮え立つ 殺すキの そのジキ
時の間だ間だ 感動するなら二人の夜
始める空 裸々のビブラート 蒸せ帰る
終始の伝言は 密閉された真っ黒い部屋の中で
目の死んだ 壁の手触りだけを信じる
ゆっくりと広がっていく空間が 静かに
水分で腐ってしまったキの根を 重く引きずる音
また 遠体の漂う深い海が
時の間に合わない朝を 待ち侘びている
愛おしいとは そういうことだ
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