愛おしい永久/狩心
 
時の間に合う朝は来ない
時が裂けた放射物の先端に漂う
無数の闇という点の生命 走り
その場で無限の高速回転しながら 自らを分解していく
目の無い触手の集合体 南中の光に裂け
キラキラと白の中に光る 見えないまた白の静寂の数々
遠体 そして中弛みの疲れ 充分に広がり
時計の針が夕方を刺して 真っ赤に燃え上がる
見ずの 日溜りの 終わりの アイズ
延命 漂い始めた闇の 計算の音 膨れ上がり
永遠の黒い優しさ 広がる
地の底に置かれた 信号機のネオン
そこに群がる 交通事故の魚たちの汗
生臭い絶望にミチ 満月の死体を完成させて
慣性の法則が 鳴り止
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