(最終回)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
ん
そのことをアーヤはくわしく聞くことができませんでした
ヒョウスケくんからもそのことを聞いたことがありませんでした
木々のむこうに青いひかりがのぞいていました
まあるい芝生が近づいていました
マヨネイズたちがふたりの頬をおいでおいでをするように触れています
ヤンおばさん、見えないけれど、夜のマヨネイズさんって、やさしい、
そう、やさしくて、さびしくて、あったかい、
さびしくては余計だなとアーヤは思いました
アーヤはヤンおばさんの顔を下からのぞきました
ヤンおばさんもアーヤの顔をのぞいていました
目を合わせるとふたりが晴れやかな顔になりました
ふたりはまあるい芝生に足を踏み
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