(最終回)アーヤと森とふしぎなひかり/吉岡ペペロ
うん、たいせつなひとがいなくなってしまったことなんて、信じちゃいけないんだって、アーヤちゃんが、思い出させてくれた、
満月のひかりがあしもとに薄い影をつくります
アーヤはあの日の薄いひかりを思い出しました
マヨネイズたちがふたりをやさしく撫でています
ヒョウスケくん、ジャムとバターばっかり、なめてるんだろうなあ、
なんで?
ヒョウスケくん、ジャムとバターの瓶だけ、とっていったんだもん、
ヒョウスケが?
だからヒョウスケくん、知ってたんだ、
なにを?
今夜あたしが、パンを持ってくること、だって、ヒョウスケくん、ふしぎなひかりのことも、知ってたんだもん、
アーヤはヤンおばさんの
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