手寝美火式遠体/狩心
 
ジメンに座り
深呼吸して少し休む

太陽の下
目を瞑っても
瞼の裏は赤く光る
生命の赤
戦場の赤
寝ても覚めても四六時中
追い立てられて
いるようで…今
と同一線上の未来

 見える、貝殻 ジト
 ジト と 戸棚
開いたり閉まったり
 ジト
と、んなー
架け橋は太刀魚 切って、ココカラ…


日が暮れる前に目を開ける ジト
この赤い光が
地平線にゆっくりと落ち
隠れてゆくのを
<しかと見届ける>死以下
つまり
腐敗していたものたちが
 太陽の光なしで股
歩き始めるのを
目の当たりにする<詩歌>
しかしそれはまた
 自らの飢えを消す為に
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