光を飲む/
草野大悟
光を飲むんだ
光がそう言うから
風は
とまってしまった
光を飲むんです!
断言する光に
風は訊きたかったのだ
きみが君を飲むっていうこと?
光は
そんな基本的なことも判らないで
よく
詩なんて書いてるな
と
ひかり
たしかに
たしかに
ひかりを
飲み続けている
たしかに
たしかに
不確実な明日に
光り続ける
まぼろし
戻る
編
削
Point
(1)