X線/凍湖(とおこ)
 
瘤だらけの罪悪感を、家に置いてけぼりに
まひるの電車にゆられ
晴れた空が眉間に滴り落ちるばしょにいく


宇宙の滴がX線になってぼくを透過して
きっとどっかたいないの、奥の方に引っかかった
「ちいさなあの子(は歳をとらない)」をさらっていってくれるから。
入道雲の白さにくるまれ、どこかとおくへ。
みたことのないばしょへ。じゆうに。
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