暗転、現実と前提/Ohatu
 
あるいはラジオの1コーナーごときで己を主張せねばならないのかと、理解に苦しんだ。作品への反応というより、作品を借りた自己主張なのだ。それも、ただ自分に能力があるのだということを主張したいだけに見え、哲学や主義、理想に触れるわけでもない。

概して、無駄な時間だったが、気になったことがあった。

細田監督の、おそらく最新作に、おおかみこども、という作品がある。それへの批評で、それはかなり長いコメントだったが、つまり、「女性が母として完璧すぎる、許せない」というようなことだった。このコメントを読んだとき、何とも言えない気持ちの悪さを感じたのだが、それをひも解いてみると次のようなことだろう。

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