純粋言語/N.K.
 
す なのだから

目に映るのはバベルの塔を持つ世界の危機に違いない
その世界と既存言語で沈黙する自己の止揚の先に
持たないはずの窓を開け放ったモナドの間で
純粋言語は語りだす

人が散らされたことばかり考えていた
にもかかわらず人は再び集められた

そして今また集められているようにも思う
霊が語らせるままに語ることに思いを馳せる
ことができるように
驚き怪しむままにその場に立ち
にもかかわらずそれに耳を傾けることができるように

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