戯曲「ノーパンガール」(習作つづき10後半その1)/星☆風馬
 
の異分子が社会に無意識の反乱をもたらす如く、冥界の王は太陽系の星々に影響を与えつづける」
母  「山羊座宮をゆっくり進んでいる冥王星。あらゆる権威をなぎ倒しながら突き進むのね。あなたもわたしも社会の反乱分子。もう冥界にとりつかれてしまってる」
父  「破壊の果てに再生が始まる。ひげを生やした長老たちが新しい時代を告げてるよ」
母  「あら、カタツムリつかまえてるの?」
女2 「うん(うなづく)」
母  「いっぱいつかまえたね」
女2 「うん(うなづく)」
母  「知ってる?カタツムリって脱皮するのよ」
女2 「知ってるよ。ヘビの抜け殻みたいに薄い渦巻きがズルって外れるんだよ」

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