白いノートに捧げる巻頭詩/参冊目/夏緑林
 
わたしでごめんね
一行目から
謝ったりしてごめんね
いいのかな
こんなこと書いてていいのかな
ひらがなばかりでごめんね
こんなことしか書けないけど
いいのかな
あなた白くてきれいだから
わたしでいいのかな
わたしに何が書けるかな
でも今は
こんなことしか書けないから
もうやめるね
わたしでごめんね

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