KARADAからでてくることば 〜真美鳥のアルバム『ピラニア』 について〜/さわ田マヨネ
今からちょうど5年前、2008年の4月20日に真美鳥というバンドが『ピラニア』というアルバムを発売していて、それをことあるごとにもうずっと聴き続けて いる。
別にゼロ年代の総評をしようっていうわけではないし、そもそもできないのだけれ ど、岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』の大江賞受賞が、ちょ うどこの2008年4月に発売された群像で発表されている。そこからすこしさか のぼると映画「恋空」が2007年11月3日に公開されていて、サブカル界隈で は『ゼロ年代の想像力』が2008年7月に発売されている。あの頃はセカイ系と いう言葉が死語になりつつある時期だったのかもしれない。
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