甘ったれ/
村正
学ランが三つ
汚れの比較
胃がねじきれる
些細なゲームをしよう
漂白剤をあげる
いったい何が黒なのか
指一つで気が付く
王冠は一つじゃ足りやしない
テレパシーの強要
分け合うためのナイフは
錆びついていたから
切りくちがただれた
彼らのものだ
胸にしまって
胸が締まる
彼らのものだから
うつむいている
｢どうかしたの？｣
なにも変えずに伝播して
たった今
確かにとけていく
甘ったれが窓に映る
ベッドに行く
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