ホークウォリアーとシンプルな約束事/瓜田タカヤ
家族に誇れる自分になるために、矛盾とステロイドを
打ち続けてしまったのだろう。
彼は蝶の標本を趣味にしていたことによって地獄におちたのだろうか。
しかし「ホーク・ウォリアー」には地獄が似合っているかもしれない。
アイアンマンが流れる中、
ホークウォリアーは、地獄の鬼達をなんか殴りまくり、殺しまくる。
いくら殴られても、簡単に起き上がりニヤつく
そしてオレが夢で見た閻魔大王かサタンかを探し、完全にフライングラリアットか
フィストドロップでフィニッシュする。
ホークウォリアーは、相棒のアニマルに言っているのかもしれない。
「アニマルよ。地獄で待ってるぜ。」と。
ホークウォリアーは俺の中で、そういう記憶として残る。
しかし本当の彼はきっと、蝶の飛び交う静かな草原で安らかに眠っているのだろう。
感動的なくらいに、真実はひとつだ。
標本にされてきた蝶たちは、知っている。
それは
俺たちは、いつでも「死ぬ」っていう事。
シンプルな約束の事を。
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