伝言/
朧月
こんなにたくさんの
文字が 並んでいるのに
どうしてさみしいんだろう
文字でなんか温度を感じられない
そう言われて涙したのは私
向こう側にいるはずの
だれかの息遣いを知らない
早朝のみちみたいに
白くすきとおってる
この空白に私が
文字をのせたら
いつか
だれかの瞳にうつるといいな
そんな気持ちでいます
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