夕暮れは/
たもつ
吐き出した言葉が
気泡になって
無人のブランコを揺らす
目を瞑ると
魚たちが
瞼を触りにやってくる
部品を捨てながら
自転車は走る
ただ一つの
点になるために
夕暮れと呼ばれるものは
すべて夕暮れ
乾き続けていた洗濯物が
今、息をひきとった
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