あおいほのお/
田園
死を考える絵師は
炎を身にまとっている
その志の高さは不明だが
他己ともども皆が死ぬと
初めて知ったかのように
絵師は考える
炎は一途に燃えさかる様
変革を求めて割腹か
戦争を恐れて自害か
無論そんな大層な事はない
絵師は絵師として
己が生きるうちに何ができるか
そしてその先の死とは何か
考える
長く生きれないのだ
炎はより蒼く燃える
誰の命も
長くはない
蒼い炎
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