日曜日の朝/みもる
 
長い長い夢を見た

右腕の窮屈さに起こされて
見ると君が猫のように丸まって
僕にしがみつくように眠っていた

君を起こさないように
こっそり右腕を抜き出す

それに気がついて
君はまどろみながらも笑顔で言う

しあわせ

そしてさっきよりも強く
僕の右腕にしがみつき 再び眠りにつく

つられて顔がほころんで
起きることも眠ることもできない僕は
何もない天井を見つめる

普段大嫌いな両親にも
この時だけは感謝する

ああ、生まれてきてよかったなぁ

途方もない時間ぼーっとしていると
いつの間にか眠りに落ちていて

次に目が覚めると
僕はいつも一人
戻る   Point(2)