日曜日の朝/みもる
長い長い夢を見た
右腕の窮屈さに起こされて
見ると君が猫のように丸まって
僕にしがみつくように眠っていた
君を起こさないように
こっそり右腕を抜き出す
それに気がついて
君はまどろみながらも笑顔で言う
しあわせ
そしてさっきよりも強く
僕の右腕にしがみつき 再び眠りにつく
つられて顔がほころんで
起きることも眠ることもできない僕は
何もない天井を見つめる
普段大嫌いな両親にも
この時だけは感謝する
ああ、生まれてきてよかったなぁ
途方もない時間ぼーっとしていると
いつの間にか眠りに落ちていて
次に目が覚めると
僕はいつも一人
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