ブリキの森と紙の古城とウルサい湖畔の魔法/るるりら
 


□報告者/ るるりら -(2013/04/01(Mon) 01:49:27)

このほど発掘された石版には 解読の結果、このように記されていた。


***
なんどとなく残酷な人生の谷間に立たされて
命には限界があることを知らされようとも
終わりのあることを忘れてしまう おろかものたちよ

瓦礫の廃墟と化した街に おまえらが植えた森は実り
薔薇の花が咲いても その薔薇には 匂いも無い
この世の花は すべて木質化し やわらかい性質だと思って触れても
血が通わぬ物ばかり 

それでも 信じるのだ 
命の漲る世界が来ることを

空を見上げるのだ
脳天のず
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