戯曲(習作つづき7)/星☆風馬
 
がり詩吟)

    古に 在りけむ人の しつはたの 帯解きかえて 伏し屋立て
    妻問いしけむ 葛飾の 真間の手児名が 奥つ城(き)を
    こことは聞けど 真木の葉や 茂りたるらむ 松の根や
    遠く久しき 言のみも 名のみもわれは 忘らゆまじし

お母さん、あなたは本当のお母さん?」
母  「いいえ、ちがうわ」

せむし登場、全裸

せむし「おまえの母は娼婦だったのだ。毎日やってくる男のために服を脱ぎ、体を売っておまえを産んだ。しかし決して心だけは売らなかった美しい娼婦。どれだけの男を相手にしたか、おまえがどうやって生まれたか、誰にもわからない。「結婚しよう
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