いちにのさん/きみのてを
 
鍵をかけた心にも
どうやら隙間が出来るようで

いちにのさん で
入り込む人の手

罠をかけた唇にも
どうやら幼さが残るようで

いちにのさん で
滑り込む君の声

語りかけた思い出にも
どうやら寂しさは募るようで

いちにのさん で
混ぜ込む僕の涙

錆びれかけた未来にも
どうやら明日は来るようで

いちにのさん で
踏み込む瞳の奥
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