いちにのさん/
きみのてを
鍵をかけた心にも
どうやら隙間が出来るようで
いちにのさん で
入り込む人の手
罠をかけた唇にも
どうやら幼さが残るようで
いちにのさん で
滑り込む君の声
語りかけた思い出にも
どうやら寂しさは募るようで
いちにのさん で
混ぜ込む僕の涙
錆びれかけた未来にも
どうやら明日は来るようで
いちにのさん で
踏み込む瞳の奥
戻る
編
削
Point
(3)