親愛なる童話/砂木
 
書籍小包が届いた 見慣れた宛名の筆跡に
若い頃作っていた詩集の メンバーからだとわかる
が 差出人を見て ドッキリ
初めて見る筆跡と 女の子の名前
娘さんから 私への贈り物であった

童話を書き 本を作ったからと頂いたのは
実は 二冊めになるのだけれど 一冊めは
御父上である詩人さんから 私へであった

娘さんの事を思っていろんな知人に紹介し
一生懸命応援されているのであろうと
若い頃 詩の活動をしていた時には
想像もしなかった 次世代の方の作品を頂き
細々と地味にやっていただけの詩人生に
パッと 花が咲いたような気がした

根無し草 淘汰されるだけの創作活動でも
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