Like Someone in Love/Debby
題はこういうことだ。受け容れるものと受け容れられるものは大体同じくらいのサイズがいいってこと。これは理想論じゃない、そういうところである種のフェアネスを世界と保っておいた方がいいということなんだ。ベストは最初から諦めろ、でもベターを最後まであきらめるな。そんな風に僕は考えている。
もっと深くもぐれ、なんて言わないで欲しい。だって、僕は高さも深さもそれほど好みじゃない。磯遊びが好きだったんだ、特に子どものころはさ。潮溜まりに取り残された魚だったり色とりどりのうみうしだったり、あるいはいそぎんちゃくを突っついたりね。誰もがマイヨールみたいに生きられるわけじゃないし、少なくとも君はマイヨールじゃ
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