光の石 /服部 剛
 
うっとりと瞳を閉じて 
光の石を両手に乗せて 
立っている円空さん   

静かないのちの歓びが 
体の隅々まで葉脈を巡らせ  
行き渡っているようです 

森に佇む木の体  
日向に笑う石の顔 

幸福の思念すらもない 
彼らのように
ただ・そこに―― 







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