照らすのは…/
世江
夜が明けて、花が咲く。
暁は白く燃え、
揺れて落ちる。
まるで、
さざめく波のように...
そうして、
紅に染まる花は散り、
声高く舞い上がる。
夢の夜に誇る顔には、
光り輝く雨が降りしきる。
今、
この灰となる暁は、
あの世をば、
照らし続ける。
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