愛智/そらの とこ
あの頃の僕らが見たことのない過去がそこにはありました
タイムマシーンが置いていった虚像と実態がありました
一回きりあの子を殺ったのは一回きり
あとは夢で何度か
でも死ななかったよ
永遠に
そこにあるけれどないものがそこにはあって
誰かが言い出しっぺの何かが
ううん
嘘のような本当の話が
宙ぶらりんで揺れている
手足が震えるのは無理矢理ピースをはめたから
欠けているそこにはめられるもんなんてない
ミルクゼリーを作る時の気持ち
君にはそれが足りません
そうカルテに
書かれた
欠如
ないないないものねだり
あるあるを並べれば一人浮くばかり
今だって過去(きのう)だって未来(あした)だって分かんない
それがホントウかどうかなんてね
なのに
どうして生きているなんて言えるの?
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