馬の着地/鯉
血色の悪い炎の連れ子に
躄りながら引かれ
生肉のいくつかの部位を教えられて
馬が
かれの針葉樹のような脚は
コンパスと弓のかたちをして
根性焼きの地面をかたどる
猛々しい陽物に張られた新聞紙が滑稽に揺れている
折しもしとどに濡れて
その断片が燃える
泥土の底から煙が上がる
かれを撹乱するための
石畳は数十年前に
共通的な足踏みによって壊死し
かれの伸びた喉には
その瞬間が
まだ嘶きとして上がることなくある
それらは多くは灰色の心臓であり
時おりピンクに腫れ上がるが
空気の反射以外ではなかった
運動
新聞紙はやがて燃え尽き
かれの露になったものが
甲高い音をもって立ち上がる
煙が晴れ
西日に焼ける夕間暮れ
すべてが閉じられて
一個の固形になる
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