川柳が好きだから俳句を読んでいる(3、赤尾兜子のこと)/黒川排除 (oldsoup)
 
的な自殺について論じようというわけではない、おれが言いたいのは作家としてのそれだ。作家として自殺をするとどうしても作品の前に自殺が付く。大抵の場合自殺をしたという情報が先に来る。有名であればなおさらだ。その結果生まれるものは「自殺をしたから」「自殺をしたけど」という枕詞である、これほどつまらないものはない。同じ理由でおれはじぶんの病気のことをいちいち俳句や短歌にしたためる作家が大嫌いだけども、それは基本的に作家と作品は別のものであって欲しいからなんだよ。ところが自殺の場合は否応なしに作品に絡みついてくる。無視することは到底できない。犯罪者の作品よりもだ。だから好きな作家が自殺をしていても好きだけど
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