連詩 「あづさゆみ」(百行) ベンジャミン 鵜飼千代子/鵜飼千代子
は鼓動のリズム
めくられる日々に微笑みたくなるような
小さな章がいくつも出来るね
こちらから束ねて
あちらからも束ねて
やがて 「わたし辞書」が
一冊の詩集になる
書かれたものと書かれるのを待っているもの
それらすべてをふくんだ
いつまでも未完成な存在だからこそ
いつ終わってもいいように
いつからでも始まりと呼ぶことができるもの
あんまりそのままにしておくと
枕に出来る高さを通り越して
富士山位の高さになっちゃうね
なんて笑いながら
いとなむもの
三日月にぶらさがって夜をこえ
昼間は見えないそのすがたに
ぴんと一本の線をひいて
とても小さくて
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