twitter/葉leaf
 
ドアを開けると その先にはまたドアがあって その鍵を開けるのに一苦労し そのドアをやっと開けてもその先にはまたドアがあることは 余りにもわかり切っていることだから 開けたドアをいったん閉めて しばらく元の部屋にとどまってみる 時計の音を聴き 布団に身を投げ 軽く本でも読んでみる

人間ではなかった 人間に近くもなかったし 人間に似てもいなかった だが人間のように呼吸し 人間のように恋をし 人間のように死んでいった そいつを何と名づけるかは各人の自由だし そいつも今となっては気体と液体のはざまにいるだけだが 試みにそいつを 「私」と名づけよう

何かをドロドロに溶かしていく その何かは僕の体
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