戯曲(習作つづき4)/星☆風馬
 
ドン・ファンに憧れるのは無理もない」
母  「薫くん。わたしたちそんなんじゃないから。わたしは不純異性交遊はしていないつもりよ」
せむし「いやいや。勘違いしてもらっては困る。あなたを責めてはいない。ただわたしはおすそ分けが欲しいだけです。その、、少しだけでかまわない」
母  「ダメよ。与志くんとわたしはいいなずけよ。将来の約束を交わした仲なの」
せむし「そうですか。あなたは与志のフィアンセ。親も公認のカップルというわけだ。わたしの入り込む余地は全くないと」
母  「与志くんに相談なさい。いつでもわたしの部屋の窓のカギは開いてるわ。でも、わたしにも拒否権はあるのよ」
せむし「わかってますよ」
母  「今夜、彼が来るときにあなたもいらっしゃい。待っているから」
せむし「それはありがたい。そこで話をつけようか」

―暗―
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