階段下の風/朧月
階段をみると
頂上を先に見てる
あんなに先だとか
ゆく前にあきらめている
仕方なしに
重いいっぽをだす
うつむきながら
いちだん いちだんあがる
おいこされ
ならんだり
遠慮しながら おいこしたり
ときおり風に撫でられながら
遠い君のこと考えたりする
どれぐらいあがれば納得できるだろう
どれぐらいあがればおなじになれるだろ
そんなことばっかりで
つらくなって
ふと顔をあげるとそこは
自分のあしで
自分の力で
あるけることに感謝したいね
どこまであがれば納得できるだろ
そんなこたえなんかない
この風が伝える
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