戯曲(習作つづき3)/星☆風馬
量の余地はある。話はあとで聞こう。助さん、角さん、やっておしまい」
父、せむし「はは!(2人、龍児に飛び乗る)」
母 「やめてー!やめなさーい!(両腕で父、せむしの首根っこを掴み龍児から引き離す)もういいじゃないの。お金も取られてないんだし、わたしも無傷よ。逃がしてあげて。(龍児に向かって)もういいわ。早く逃げなさい」
龍児 「あんたの顔が神様に見えるぜ(母に熱くキスする)」
龍児、血のついた胸をおさえ、包丁を拾い、ビッコで退場
母、警官3人茫然としている
BGM(波の音)照明暗く
母 「もういいの。なかったことにしてあげて
ザザーン、ザザーン、波の音
なかったことにしてあげて
あなたは見ない
なにも見ない
今日の記憶がなくなるの
わたしが存在しなくなる
あなたはいない
もういない
ただここに来て
世間話をして帰る
ザザーン、ザザーン
見ザル、聞かザル、口は禍の元
甘い接吻、恋のはじまり」
警官3人退場
―暗―
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