詩人/三田九郎
 
その風貌がすでに詩人だ
その背中が
横顔が
吐息が詩人だ
なんの付き合いも
口さえきいたこともなく
それでも彼の
たたずまいが
みてくれが
そうでしかないと
ひとりごちているのだ
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