ひとひらから/
日下日和
あなたの降る
ひとひらから重ねて
いちにちが実をつける
まっすぐな廊下から壁の掲示物から突き当たりの部屋から放さないでと思うここのこころから
ゆれている
ゆらゆらと
のばしている色をみつけては愛している
へこみふくらみからぬくみのひとはらから
ああ
さいわいの実をくちにおしこみ
かしこ
かしこ
つよくにぎられたのだから
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