星にたずねて/朧月
かくべきでない言葉を
のみくだせずにいる夜
また消化不良になって星をみる
あんな風に
あんな風に
その先の言葉もまた
のどの奥へながしこむ
底辺なんてありはしない
まるい世界にいるなら
わかってはいてもまっすぐに
星をみてはいられない
がりがりとかみくだこうと
想いをとかそうと
さがすだれかのあたたかい言葉
こんなときでも
言葉でしかわたしの
かたまった心をほぐせない
だれかとおなじになりたいのかな
くらべられることを嫌いながら
あしたってどっちですか
きくあてもなくて
またみあげるとおくの星を
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