星にたずねて/朧月
 
かくべきでない言葉を
のみくだせずにいる夜

また消化不良になって星をみる
あんな風に
あんな風に

その先の言葉もまた
のどの奥へながしこむ

底辺なんてありはしない
まるい世界にいるなら
わかってはいてもまっすぐに
星をみてはいられない

がりがりとかみくだこうと
想いをとかそうと
さがすだれかのあたたかい言葉

こんなときでも
言葉でしかわたしの
かたまった心をほぐせない

だれかとおなじになりたいのかな
くらべられることを嫌いながら

あしたってどっちですか
きくあてもなくて
またみあげるとおくの星を
戻る   Point(6)