触れる/ビル
 
人の心に 響く言葉は
なかなか 生み出せない

獣のように もだえながら
引き寄せられるように 同じようなことを書いた

爪も眉も顔すらも 変わっていくから
同じように 言葉も変わっていって欲しい


話したこともなければ これから会う気もない
心に触れる言葉は すやすやと眠っている

ふと逃げ出したくなって 実際に逃げた理由は
言葉の裏側に隠れていて どうにも見えない位置にいる

自分の終わりまで 続けていける気がした
変われそうな予感に どんなことよりも心が躍った


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